2011年10月7日金曜日

Leadership Lab (1) – Self-awareness


先日のエントリーで紹介したLeadership Labで学んだ一つ目のテーマはSelf-awareness。

 

何よりの収穫は、多くの人からFeedbackをもらい、自分が他人にどのように見られているか、自分自身の強み・弱み・改善の余地のある点等につき、理解を深めることができたことだ。

Stanford GSB入学に先立ち、元の職場の上司や同僚からも定量・定性的なFeedbackをもらうことが義務付けられており、授業が始まった後も、ケースのシミュレーションをする度にクラスメート(Squadのメンバー)からも詳細なFeedbackをもらった。また、授業中のケースのシミュレーションはビデオ撮影されており、後でビデオを観ることにより、客観的な視点から、自己の言動を評価する機会が与えられた。

前職(PE)、前々職(弁護士)時代も、定期的にfirmのofficial reviewがあったため、一定のFeedbackは受けていたが、基本的には仕事に直接関係する事項に限定されていた。本授業では、ちょっとした言葉の言い回し、しぐさの癖、特定の議論の進め方の他人からの受け取られ方等の細かい点までFeedbackを受けることができ、それらを踏まえ、自分をより客観的に見ることができるようになったと思う。


2つ目の収穫は、自分がFeedbackを行う際の効果的なフレームワークを学べ、かつ、それをSquadメンバーへのFeedbackの中で実践で試すことができた点だ。

学んだフレームワークは、「High IMPACT Feedback」というもの。IMPACTは、

I – Illustrative
M – Motivational
P – Precise
A – Actionable
C – Consequential
T – Timed Appropriately

の頭文字を取ったもので、要するに「抽象的にではなく実例を挙げつつ、意欲を引き出すような言い方で、正確で、実行可能で、結果に結びつく、適切なタイミングの」Feedbackを行うべきだという考え。

例えば、単に「私はあなたの言い方が気に食わない」と言うのではなく、「私はミーティング中あなたが大声でかつ強圧的なジェスチャーで話始めるのを何度か観察した。そういった方法で話されると、いくら正しい内容でも、気持ちよく同意することができず、その結果、あなたの私に対する影響力は減少してしまう」といったFeedbackを与えると、Feedbackを受けた人も、具体的にどのような言動が問題で、どうすればそれが改善できるかが明確にわかる。

以上に加え、言われてみると当たり前のことだが、Feedbackには、良い点と改善すべき点をバランスよく含めるべきこと、そして聞き手を引き込むためにも、良い点から話し始めるべき、という点も学んだ。