2011年10月10日月曜日

Leadership Lab (2) – Maximizing Team Effectiveness


先日のエントリーで紹介したLeadership Labで学んだ二つ目のテーマはMaximizing Team Effectiveness。 

 同テーマにおいては、Stanford GSBで5年間の間Leadership Developmentのカリキュラム作りに大きく貢献した、現Wake Forest University 教授のEvelyn Williamsが提唱するTPR Modelというフレームワークを用いて、いかにしてチームの生産性を高め、チームを成功に導くかを学んだ。




TPR Modelとは、簡潔に言うと、チームの生産性を最大限に発揮するためには、Task、Process、Relationalの3つにバランスよく注意を払うべきという考え方。それぞれの(実行すべき事項の)具体例は以下のとおり。


T – Task

  • ゴール及び成果物を設定する
  • リソースを適切に分配する
  • パフォーマンスをモニターする
  • スケジュールをモニターする
  • 作業を調整する
  • 各メンバーの責任を明確化する

P – Process

  • プロセスマネジメント
    • チームの力学を理解する
    • グループが従うべきルールを設定する
  • 意思決定プロセス
    • 新しいアイデアを広く受け入れる
    • 正式な意思決定方法(過半数、全会一致等)に関して合意する
    • あえて反論する(play devil's advocate)
  • コミュニケーション
    • 皆が発言・貢献する
    • メンバーの発言をよく聞く
    • 重要なポイントを簡潔に伝える
  • コンフリクト・マネジメント
    • 不愉快にならない形で反対する
    • 必要に応じて妥協する柔軟性/用意を示す
    • 意見の不一致を特定し、調停する

R – Relational

  • メンバーに理解を示す
  • メンバーを動機付ける
  • 建設的なFeedbackを与える
  • 協力する
  • メンバーへの共感を示す
  • 何事もやればできるとポジティブに考える
  • 声の小さいメンバーの意見を聞き、尊重する


他のフレームワークと同様、言われてみると当たり前のことだが、チームの活動を分析するフレームワークとしては非常に有益だ。仕事でもプライベートでもチームワークが必要となる際に、チェックリスト的に用いると、重大な漏れを防ぐことができるように思う。